銀閣寺と言われるゆえん
豆知識・その他
ぼやきシリーズです☆
金閣寺は見た目から金閣寺って感じである。
では、なぜ銀じゃないのに銀閣寺なのか?
銀閣寺は、本領を発揮する時があるのだ。
それが「満月の夜」だ。
銀閣の前に「銀沙灘(ぎんさだん)」という、白い盛り砂があり、それが満月の月光に照らされた時、家の中が白銀に照らされる。
また、足利義政は、月夜に二階に上り、庭を見下ろしていたとされる。
その光景が銀閣の世界とも言われている。
右下の池が月光に照らされ輝き、「月」と「大海」を演出する。
左に目を向けると、月光に照らされた銀沙灘が、大海のように光輝し、その手前の円錐型の上面が月光に照らされ満月を彷彿させる。
架空の「満月」「大海」だ。
すなはち、それは、、
右手に実際の「月」と「大海」を池が映し出す。
左手に、架空の「月」と「大海」を銀沙灘が演出する。
「実」と「虚」の対比世界を同時に魅せる世界観が銀閣の最大の魅力になる。
足利義政は、銀閣をこのように耽美な世界観で表現していたのだ。
この日本の美意識の極みこそ、銀ではない銀閣寺を銀閣寺と名付けたゆえんではないだろうか。
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