スウィート×カジュアル〜M様髪型説明書
スウィート×カジュアル〜M様髪型説明書
髪型を決める際、細かく分けると9つの女性像に集約される。
女性像というのは、別の言い方をすれば「雰囲気」や「イメージ」がそれにあたる。
もちろん、女性像にドンピシャで当てはめた髪型にするのもいいし、今回みたいに複合から生まれる髪型もステキで良い。
なぜなら、9つの女性像の1つに集約されるのだが、全ての要素がドンピシャって人は稀で、少なからず他の要素もあり「比率的にこっちだよね」って感じで女性像(雰囲気・イメージ)は決まっているから。
だから、必ずしもドンピシャの髪型をするのが正解ではなく、そこに他の要素も入れてあげると「化ける」ことがある。
もちろん、いい意味で化けるってことだが、、その逆をやってしまったら。。
要は、髪型って「その人ならでは」の要素をみつけることが重要で、「その要素をどう組み合わせるか」でいくらでも似合わせることができるって話だ。
今回は「ピンク」を感じるカラーのご要望をいただいたので、それに合わせて髪型を決めていった。
髪型
髪型は、切りっぱなしボブをベースに顔周りにスウィートの要素を加えた「スウィート×カジュアル」ヘアである。
もちろん、どこにイングラを入れるのか、入れないのか、、他にも細かい技術的な要素はあるのだが、そんなこと皆さんにいっても意味がないと思うのでここでは省いて進めていく。
ここでの髪型のポイントは3つ
- 幅狭シースルーバング
- 重軽な質感
- 切りっぱなし
スウィートといっているのだから印象は、綿あめやショートケーキのような「ふわふわ感」「甘さ」を感じる要素を入れている。
なんとなく「やさしい」「ふんわり」って感じとっていただいたかと思うが、それだけでは「ただ甘い」だけになってしまうので、スパイスを入れて全体を軽く引き締めた。
はい。そうです!
それにあたるのが「カジュアル」ですね。
ここでは「切りっぱなし」がカジュアルを表現している。
これにより髪型にメリハリがついた。
本来、「スウィート」と「カジュアル」では別の女性像なのだが、こうやって1つの髪型にしてしまうのが複合タイプの髪型だ。
ただ注意しなければいけないのは、、組み合わせ過ぎないってところだ。
なぜなら、組み合わせる要素が増えれば増えるほど「ぼやけて」何を狙ったのがわからなくなってしまうからだ。
僕は、基本的に「単品」もしくは「2つ」までで髪型を決めている。
カラー
今回のご要望は、「ピンクベージュ」であった。
ピンクベージュといっても「どんなピンクベージュ」なのかは重要である。
それにより女性像(雰囲気・イメージ)が変わるからだ。
なぜなら、「色」にも女性像が存在しているから。
例えば、、
- オレンジ味が強いピンクベージュ
- ピンクが強いピンクベージュ
- アッシュが強いピンクベージュ
- しっかり発色したピンク
今回一緒に選んだ色味は「やさしいピンクのピンクベージュ」であった。
この色の持つ女性像は「スウィート」だ。
それでは、Before・afterをみてもらいたいのだが、またBeforeを撮り忘れてしまった。。
しかし、以前の写真が残っていたのでそれをBeforeで紹介していこう。
Before
ほんのり青味を感じるグレージュである。
あ、ちなみに2020年春夏はこのカラーはオススメ。
なぜなら、今季の代表的なトレンドカラーが「クラシックブルー」だからである。
また今度、今季のトレンド記事をあげるとしよう。
after
こうやって比べてみると同じベージュでも違いがわかるはずだ。
afterでは、ちゃんとピンクを感じるピンクベージュになっている。
先ほども触れたが、このカラーが持つイメージ・雰囲気は「甘さ」である。
つまり、「スウィート」ってこと。
これで、「カラーのスウィート」と「髪型のスウィート」の同調が生まれ、より髪型が昇華された。
まとめ
今回のテーマである「スウィート×カジュアル」が生み出す印象は「ビターな甘さ」ってことになる。
「甘さ」「ふんわり感」の中に「カジュアル」というスパイスを加えることで全体をほどよく引き締めている。
そして、カラーもスウィートの要素で同調させることで、デザインが昇華され「こなれ感」が生まれる。
まぁ、、小難しい技術やテクニックをなるべく簡単にお話していきましたが、なぜこういった記事を書いているのかというと、施術に対してUIHのお客様一人一人に誠実に向き合っているってことを知っていただきたいからです。
なぜなら、「信頼できる美容師との出会いで人生の景色が変わると信じているから。」
皆さんが僕を選んでくださる以上、より良い景色をお見せするのが使命だと思っています。
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