なぜ色が抜けるとオレンジ・イエローっぽくなるの?
なぜ色が抜けるとオレンジ・イエローっぽくなるの?
それは髪の構造を知ればわかる。
やっぱり、オレンジ・イエローでギラつい色が嫌いな人は多い。
日本人は、髪を明るくするとメラニンの関係上このようになりやすい。
髪本来のメラニン自体が、このような特徴があるのでしょうが無いのである。
しかし、諦める必要は無い。
なぜなら、メラニンはカラーで壊しながら違う色味を入れることができるので、カラーを繰り返えす事で和らげることもできる。
もしかしたら、なんとなく聞いたことあるかも知れないが、、今回はそんな専門知識をわかりやすく伝えてみよう。
Before・after
その前に今回のカラーのBefore・afterをみていただこう。
Before

ハイライトが入っている為、「イエローの部分」と「オレンジの部分」が混在しているのが見てわかる。
このイエロー・オレンジを打ち消すカラーを重ねるとどうなるのかというと、、
after

完全にBeforeに見られた「オレンジ」「イエロー」が無くなったのがわかる。
コレは、元々持っているメラニンの色を分解しながら、違う色味を入れた事でこのように見えるのである。
では、なぜカラーが抜けるとオレンジっぽくなるのか?
それは、「髪の構造」を理解すればわかる。
髪の構造とは?
よく言われている「のり巻き」を想像するとわかりやすい。
のり巻きの「のりの部分」が→キューティクルだ。
キューティクルは、ウロコ状になっていて何枚も重なっている。
そして、「ご飯の部分(内部)」に「メラニン」や「髪の栄養素」が詰まっている。
因みに、キューティクルは「無色透明」である。
皆さんが普段見ている髪の色は「ご飯の部分のメラニンのみ」の影響といえる。
補足で、このメラニンが0%になると白髪になる。
因みにメラニンは髪全体の4.5%くらいしか存在しない。
つまり、たった4.5%のメラニンが色の全てを決めているわけだ。
ここまで、理解していただけたらカラーのお話に入ろう。
カラーのお話
カラーは先ほど述べたように「メラニンを分解する」と「色味を入れる」を同時進行でやっているのである。
つまりカラーのポイントは
- メラニンの分解
- 色味を入れる
の2つのポイントさえ抑えればいい。
多くの日本人のメラニン色素は「赤褐色」である。
逆に欧米人の多くに見られるメラニンは「黄赤色」である。
この違いが色の差として生まれる。
つまり、日本人の場合、髪を明るくしていくとメラニン(髪本来の色味)「ブラウン(6レベル)→赤オレンジブラウン(7〜8レベル)→オレンジ(9レベル)→オレンジイエロー(10レベル)→イエロー(11レベル以上)」
だから、多くの人がやっている明るさ、、8〜9レベルかつ「赤褐色のメラニン」を分解すると「オレンジ・赤色」になるのだ。
そして、透明感のある薄い色にするには、分解(明るくする)は必須条件なのだ。
だが、このままでは「オレンジ」になってしまう。。
だから、赤みオレンジを消す染料を入れるのだ。
その色味を入れるのだが、何色を選ぶかは美容師によって違う。
そんな美容師の色選定によって「オレンジや赤」を消し希望色にするのである。
ここから、カラーをすると髪の中には2つの色が入っているのがわかる。
- 元々持っているメラニン色素(天然染料)
- 人工的に入れた染料(人工染料)
問題は、なぜカラーして日が経つとオレンジっぽくなるのかだが、、
答えは簡単で、人口染料が抜けて、天然染料が浮き出てきたたからである。
そして、こんな特徴もある。
- 元々あるメラニンは髪から出ていくことは無い
- 人工的に入れた染料は髪から抜け出てしまう
コレは、そういうものなのでしょうがない。。
だが、カラーを繰り返ていると「抜け出ない染料」が出てくる。
この染料が増える事で、徐々に日が経ってもオレンジっぽく見えない髪になるのである。
ここから何が言えるのかというと、カラーは「1回より2回、2回より3回」と繰り返せば繰り返すほど色味は定着することがわかる。
色味チェンジ
因みに、、抜け出なくなった染料もそれはそれで厄介なのだ。
「メラニンは分解出来る」が、「染料は分解されにくい」という特徴があるからである。
色をガラッと変えたい時に「色が入りにくかった」という経験は無いだろうか?
コレは、髪の中の「頑固な染料」が邪魔しているといえる。
白髪染めが頑固な染料の代表である。
つまり、「同じカラーを繰り返す」「濃い色味を入れた」「白髪染めをした」場合、次にカラーチェンジが難しくなる。
「色が入らない」もしくは「時間がかかる」と、ある程度覚悟する必要がある。
とはいえ、もしご希望であれば美容師は全力で頑張るのだが…
まとめ
なんか小難しい話になったが、、簡単に言えば「メラニン」と「染料」の違いである。
- メラニンは壊さない限り髪の中から出ていくことはない
- 逆に、人工的に入れた染料は髪から抜ける
染料が無くなるとメラニン色素だけが残る
キューティクルは無色透明だから、そのメラニンの色が髪色になる。
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ちなみに、余談だが、「カラーシャンプーやトリートメント」「毎日シャンプーするだけで白髪が無くなる」みたいなものは、髪内部ではなく、キューティクルに直接色をつけるものである。
これを直接染料というのだが、これは注意が必要だ。
無色透明のキューティクルに色がつくという意味。
美容室のカラーの多くは「髪の内部で発色」させている。
キューティクルが透明だから、内部の色がそのまま表現される。
キューティクルに色がついていると、「濁る」もしくは、「違う色にみえる」ということが起きる。
「普通の眼鏡」と「カラーレンズの眼鏡」を想像するとわかりやすい。
どんな色もカラーレンズをつけると、純粋な世界の色はみえない。
色のついたフィルターが常にかかっているということである。
「もう美容室でカラーしないよ」、という方は問題ないのだが、そうでない人はそれを知ったうえで使用した方がいいだろう。
ちなみにキューティクルに着いた染料を取り除く方法は存在しない。
何度もシャンプーして薄くすることくらいだろうか。
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話を戻して、、
「なぜオレンジぽくなるのか」
髪の明るさ(明度)=メラニンの分解
各明るさには、、8レベルには8レベルのメラニンの色、10レベルには10レベルのメラニンの色があるから。
人工染料は抜けるが、天然のメラニンはそのまま残っているから。
以上「なぜ色が抜けるとオレンジ・イエローっぽくなるの?」でした。
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UIH 尾崎良太
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