そもそも、くせ毛ではだめなのか?

くせ毛カット

そもそも、くせ毛のままではダメなのか?


「くせ毛は伸ばすもの」「まとまりには矯正が必要」──
いつの間にかそんな前提が、美容の世界に根づいてしまっている。
だが、くせ毛は本当に“直すべきもの”なのだろうか。

くせ毛は欠点ではない。
それは、もともと持って生まれた素材の個性であり、
光や湿度、空気の動きによって毎日ちがう表情を見せてくれる。
同じ人の髪でも、朝と夜とで表情が変わるように、
その揺らぎの中にこそ「自然な美しさ」が息づいている。

UIHでは、「くせ毛のままでも美しい」という前提からデザインを考える。
くせを抑え込むのではなく、くせと共存させる。
“まっすぐ”でなくても、“整っていなくても”、
その人の魅力はちゃんと形になるのだ。


1. 美容の「整える」は、コントロールだけではない

一般的に、美容の現場では「整える=ブローやアイロンで制御する」
という考え方が根強い。
髪を動かさず、思い通りに形を保つことが“整う”とされてきた。

しかし、本来の髪はもっと自由で、
少しの動きや空気を含んだ瞬間のほうが自然に見える。
“整える”という言葉をUIHでは“調和させる”と捉えている。
抑えることでも、無理に動かすことでもなく、
その人が持つ素材のままに「バランスを取り戻す」こと。
それがUIHの考える整え方である。

髪は風に揺れ、湿度に反応し、
少しずつその人の生活に馴染んでいく。
それを“変化”ではなく“呼吸”として受け入れることができたとき、
髪は本来の位置に戻っていく。


2. 「似合わせ」とは、理解の深さで決まる

髪型が似合うかどうかは、センスや骨格だけで決まるものではない。
本質的には「理解の深さ」から生まれる。

たとえば、
その人の声のトーン、話すテンポ、まばたきのリズム。
そうした日常の動作の中に、
その人らしさが自然に表れている。

美容師の仕事は、それを髪型に翻訳することだ。
つまり、目に見えない“想い”を形にすること。

UIHでは、「似合う=偶然の結果」ではなく、
「素材(普遍)」と「好み(可変)」の重なりだと考えている。

素材とは、髪質や骨格、顔のライン、声の印象のように、
その人が持って生まれた変わらない部分。
一方の可変は、ファッション、メイク、色のトーン、気分など、
日々の中で自由に変わっていく部分だ。

この二つの“呼吸”が合うとき、
髪型は不思議とその人に馴染んで見える。
好きや似合うがどちらかに偏るのではなく、
どちらの要素も自然に共存している状態。
それが、UIHの目指す「似合わせ」である。


3. くせ毛を“活かす”という選択

「活かす」とは、我慢でも、放任でもない。
自分の素材と折り合いをつけながら、
扱いやすい形へと導くことだ。

UIHで行うくせ毛カットは、
単にボリュームを減らすためのものではない。
くせの動きを観察し、髪が自然に落ち着く“位置”を見つける。
そこに空気が通るような設計をしていく。

たとえば、風にそよぐ植物のように、
動くたびに表情を変える髪。
それは静止した「完成形」ではなく、
日常の中で呼吸する「未完の美しさ」だ。

髪型を“完成”させるより、
“更新”し続ける方が自然である。
季節が変わるように、気分や服の色が変わるように、
髪も変化の中で輝きを増していく。


4. くせ毛のままでも、美しさは成立する

くせ毛は、不揃いではなく「余白のある素材」だ。
それは直線よりも柔らかく、
見る角度によって印象を変える。

美容の世界では、
“まっすぐであること=正解”という価値観がまだ残っている。
けれど、自然の中に直線など存在しない。
すべてのものは曲線であり、ゆらぎであり、動きの途中にある。

だからUIHでは、くせ毛を“整える”のではなく、
“動ける状態”にしておくことを大事にしている。
つまり、髪が自分のリズムで動き出せるようにするということだ。

まっすぐに揃った髪よりも、
少しの揺れや重なりの中にこそ「美しさの余白」が生まれる。
それは決して妥協ではなく、
「その人が持つ自然な秩序」を受け入れるという選択だ。

くせ毛を“直す”か“活かす”かではなく、
“どう付き合っていくか”を一緒に見つけていく。
その過程こそが、UIHのデザインであり、思想である。


5. 結び 〜UIHが大切にしていること〜

UIHは、くせ毛だからと諦めている方に
「もう一つの選択肢を増やす」という信念で活動しています。

縮毛矯正一択では選択肢として乏しい。
もう一つの選択肢──それが、くせ毛カットです。

くせ毛のままで、「デザイン × 再現性」で日本一を目指しています。
そして、信頼できる美容師(人)との出会いで、
人生の景色が変わると信じています。

そのために「お客様を大事に思う」「意味のある髪型にする」ことを大切にしています。
なぜなら、大事な人を知ろう、理解しようとすることは自然なことで、
その人を素敵にさせたいと思うことも自然で当たり前だからです。

お客様以上にお客様のことを知ることは、
「お客様自身が気づいていない魅力」をみつけ、提案することにつながります。
その魅力を引き出すことは、お客様にとって「意味のある髪型」になります。

これは担当した美容師にしかできないこと。
だからこそ、そこに僕がやる意味があり、大事にしているところです。

僕が担当するからには、
あなたの髪がより良い景色を描くきっかけになるよう、
これからもデザインしていきたいと思っています。


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くせを手なずけるショートカットが得意美容師 尾崎良太

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信頼できる美容師との出会いで、人生の景色が変わると信じています。 深く関われるご縁は限られますが、お客様と共に人生を豊かにしていきたいと強く思っています。 ...

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