「その時」「その場所」「その人」でしか、体験できないことに価値があると思っているUIH尾崎です。
逆の「いつでも」「どこでも」「誰とでも」って耳触りはいいんですけどね。。
それでは、、
トップはペタンとなるのに、他は広がって嫌だな、、って思うことないですか?
今回のN様もそんなお悩みを抱えているようでした。
美容室で「トップのペタンをどうにかしたい」っていうと、大抵「トップに段を入れましょう」とか「トップを軽くしてふんわりさせましょう」と提案されると思います。
しかし、基本僕は、そんな提案しませんww
なぜなら、けっきょく時間が経てば「ペタン」となってくるからです。
だったら、ペタンの状態でも「ペタンと見えない」ような髪型にしてあげればいいだけです。
まぁ〜目の錯覚ってやつを使うってことですね。
それは、「デザイン」もしくは「カット」で可能です。
これは、「くせ毛」に関係なく、「どんな髪質」でも出来るので、絶対こっちの提案をされた方が嬉しいはずです。
正直、、トップに段を入れたからって、次の日からお客様は「ふんわり」できません。というか、、難しいと思います。
とりあえず、N様の「お悩み」や「ご希望」はこれだけではないので、順を追ってお話していきます。
カウンセリング
今回のカウンセリング内容をまとめると重要なポイントは7つです。
- ショートにしたことが無いのでショートが似合うか不安→今の長さでもバッサリ切った状態らしい(元々スーパーロング)
- くせ毛で広がる→広がりはアイロンでどうにかしている。
- ボーイッシュになりたくない。
- ぺたんとなるのがイヤ(トップのみ)
- パサついて見えるのがイヤ
- 女性らしい髪型にしたい
- カラーは、黄色・オレンジはイヤ
これらが今回のカウンセリングでの重要なポイントです。
そのあとは、「好き」「嫌い」「似合う」「再現性」のマッチングをして、今回のカウンセリングは終了した。
しかし、この後、髪型を変えることになりました。
なぜなら、カラー中でのN様の一言がとても「印象的で、むしろこれが一番大事だ」と心に響いたからです。
それが「普段のファッションがカジュアルだから、髪型は女性らしくしたい」という一言です。
これが僕の心に響き、突き刺さりました。
なぜなら、カウンセリングポイントにある→「ショートが不安」「ボーイッシュになりたくない」「女性らしい髪型にしたい」の本質、謎が全て解けたから。
急遽、髪型の設計を変更しましたw
もちろん、カウンセリングで、「嫌い」の範囲もバッチリ理解して、髪型のすり合わせも終えていました。
しかし、もっと深いところでN様の「心地良い」「テンションが上がる」は、「この髪型ではない」と感じたのです。
初めのマッチングでは「ピュア+クール」の女性像で髪型を提案していました。
変更後は「フェミニン+カジュアル」の女性像で、髪型は→ボブベースの髪型に変更した。
もちろん、変更しても「ご要望」「お悩み」「ご希望」の全てをクリアできるように工夫はしました。
もしかしたら「変更します」って言っていなかったかもですww
とりあえず、Before・afterをみていただきましょう。
Before・after
Before
ここでみておくべきポイントは「一番ボリュームがいらないポイントにボリューム、広がりがでしまっている」ところ。
くせ毛カットではないので、普通のことなんですが、これでは「顔・頭が大きく見える」「トップのペタンが強調される」デメリットがあります。
after
ガラリと印象が変わり、とても似合っていますね☆
ちなみに、特別トップにボリュームがある訳でもないのに「ペタン」とした印象になっていませんよね。
むしろ、無理に立ち上げてないので、ボリュームはほぼ無いくらいです。
ポイントは「ぺたんこ時でも、ぺたんこに見えないようにカットしている」ところです。
つまり、目の錯覚です。
そもそも、なぜトップが「ぺたん」とみえてしまうのか?
それは、必要のないところにボリュームが出ているから。
だったら、カットでそこにボリュームが出ないようにカット(工夫)してあげればいいだけですよね。
もちろん、段の位置はものすごく大事になってきますが、この写真のように「ほぼ段がない髪型」でもそれが可能なんです。
さらに、耳掛けなどのアレンジをすることで、より目の錯覚が際立ちます。
つまり、「トップに段を入れなくても(レイヤーを入れなくても)」、「トップだけ妙に軽くしなくても(梳き過ぎなくても)」ぺたんこ対策が可能ってことです。
くせ毛カットのポイント
全体的にくせの状態をみながらカットを施しているので「N様ならではのくせ」がいい感じで出ています。
ちなみに、アイロン・ブラシは一切使っていません。
それと「くせ毛で広がりやすい髪質」なので、一番広がった状態(ドライヤーで適当に乾かした状態)でボリュームをが出ていないように調整もしています。
だから、次の日も自分で乾かしてセットしても同じ仕上がりになります。
簡単にセットできるのが「くせ毛カットの特徴」です。
再現性がなければ意味がないので、そこはとても大切にしているポイントです。
まとめ
今回は「ファッション」に同調させて、女性像を操作した。
そこに「フェミニン」の要素を加えることで「より洗練された髪型」に昇華した。
もちろん、カウンセリングに出てきた「N様ならではのポイント」も全てクリアしてである。
しかし、これで完成ではなく「これがベース」として捉えておいてほしい。
つまり、この髪型を「基準」に、次回以降、さらに出てきた「悩み」や「希望」を加えて一緒に作り上げていきたいということ。
なぜなら、一緒に作り上げていくことに意味があるから。
信頼できる美容師(人)との出会いで人生の景色が変わると信じている。
その為に「N様を大事に思う」「意味のある髪型にする」ことを大事にしている。
これはとても大事だと強く思っている。
なぜなら、大事な人を知ろう、理解しようとすることは自然なことで、その人をステキにさせたいと思うことも自然で当たり前だから。
N様以上にN様のことを知ることは→「N様自身が気づいていない魅力」を「みつける」・「提案する」ことに繋がる。
その魅力を引き出すことは→N様にとって「意味のある髪型」になる。
コレは担当した美容師しか出来ないことなので、ここに僕がやる意味があり大事にしているところです。
僕が担当するからには、より良い景色を魅せていきたいと思っています。
追伸
髪の乾かし方で「1つだけ伝えたい」ことがあります。
それは「分け目をつけずに乾かす」です。
これ以外は「みてもらった通り」ホントに適当に乾かすだけでOKですw
あと、スタイリング剤は必須です。
まとめたい時→「セット力なし」のスタイリング剤
動きを出す時→「セット力あり」のスタイリング剤(弱いセット力)です。
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