くせ毛カットで大事なこと
これまでに数多くのくせ毛さんをカットしてきて気づいたことは、「カット方法やマニアル」でもなければ「キレイに切れる」ことでもない。
一番大事なのは、お客様一人一人をちゃんと「理解してあげられるか」だ。
つまり、「くせ毛はこう」ではなく、「この人にはこう」といった「特定個人」にちゃんとフォーカスできているかである。
なぜなら、くせ毛の「感じ方」も「悩み」も一人一人違うから。
もちろん、「似合う髪型」も「似合わない髪型」も人によって異なる。
皆さんはこれを聞いて当たり前のことと思うかもしれないが、たくさんの顧客を抱える美容師はいつしか「オーダーメイド」ではなく、「量産型」、、つまり、「個人」から「複数(まとめて)」考えてしまうようになる。
恥ずかしながら僕自身、数年前までそうだったのだから、この気持ちは痛いほどわかる。
もしかしたら、今現在自分がそうなってしまっていることに気づいていない美容師も多いかもしれない。
僕自身これを脱却したキッカケは「写真映え」や「世間体」「美容師の常識」を全て取っ払ったことだった。
「業界評価」「SNS映え」より「目の前のお客様」が最優先だ。
それと共に、1日にたくさんのお客様を施術する「ライン型」から自分が全力投球できる人数までの「少数制」にシフトした。
それにより、美容師としてたくさんの大事なことに気づけた。
具体的に「特定個人」になると皆さんに何がいいのかお話していこう。
なんの為に美容室に来るのか
ここに尽きると思う。
答えは「人それぞれ違う」ということ。
つまり、最初の「理解してあげることが大事」になってくる。
「悩み」がありご来店している人もいれば、「希望」がありご来店している人もいる。
もしかしたら「話を聞いてほしくて」ご来店している人もいるかもしれない。
まず、スタートは「お客様を理解する」ことから始まるはずだ。
その後に「問題解決の技術」になってくる。
お客様にとって、「自分のことを理解してない美容師」に的外れなすごい技術をみせられても何も嬉しくない。
だって、心の中で「そこじゃないんだけどな〜」ってなっているから。
つまり、「思ってるのと違う」のでは意味がない。
僕が身に付けてる技術は「なんの為なのか」が根底に無ければ誰も幸せにできないと思っている。
出来ること・出来ないことを明確にしておく
なぜ僕が、「リアルなお客様の写真を載せているのか」、、にはちゃんと理由がある。
これには、ちゃんと出来ることを明確に知ってもらう為だ。
ぶっちゃけ美容業界で美容師が載せている写真の多くは「実際にその美容師が担当(カット・カラー)」していない事が多い。
なぜなら、写真を撮ってもらう為に活動をしている「サロンモデル」という人たちがいるからだ。
皆がみんなそうではないが、そういった事は多い。
このモデルの特徴は→とにかく「可愛い」既に「バランスがいい(黄金比率)」人たちだ。
そう!ある程度、誰が載せても可愛く見えるのだ。
これでは全く意味がない。
「何のため」と「出来ること・出来ないこと」が全く明確になっていないからだ。
なぜこのような状況になっているのかというと、、SNSみたいに「映え」ばかり気にするようになったのが原因だろう。
つまり、「自分」を大きく魅せようとして「出来る・出来ない」は二の次になっているということだ。
これでは、「誰のために」「何のために」美容師をしているのかわからないし、、大事なことを見失っている。
もちろん、「お客様一人一人を理解する」ことも出来ない。
そして「映え」の弊害は、みんなが「いいね」してるから価値があると思ってしまう
「この人」が発信しているから「いいモノなんだ」と思ってしまうところだ。
でも、ホントの価値ってそうじゃない。
多くの人にはわからないけど、ごく少数の「わかる人にはわかる」ことのが多い。
「Apple」はみんなが欲しいといっていた「機能」や「ボタン」をとことん無くして必要最低限のデザインにこだわった。
説明書すら無くしてしまったw
世間がガラパゴスな「機能」を詰め込んで、他社と競ってる最中にだ。
当時、世間はもちろん、社員ですら受け入れられていなかったし、「いいね」なんて誰も思っていなかった。。
僕の場合も、、「くせ毛の人」「縮毛矯正をやめたい人」「くせ毛を活かしたい」と思ってる人にとっては、すごく価値があると思われるが、多くの人にはわからないだろう。
そして、それらは「写真」や「映像」から伝わらない「日常での扱いやすさ」や「くせ毛で悩んでる期間が長い人ほどわかる」ものが存在する。
だから「映え」に価値がある世界では、僕のやっている価値はわかりづらい。
本来、美容師として発信していくなら「映え重視」でやっていく方が絶対いいに決まっている。
それでも「映え」を手放した。
「映え」を追い求めると、今いるお客様を大事にできなくなるからだ。
理由は、「UIHのお客様」ではなく、「世間の人」を対象に物事を考えるから。
必然的に「今いるお客様を理解できなくなる」ことに繋がるので手放した。
そして、最低限「出来ること」「出来ないこと」を理解してもらうことに重要視した。
実際、僕は「くせ毛を活かす人へ」→「ショートカットにする必要がある」「全てくせ毛の状態にする」「スタイリング剤は必須」と伝えている。
この条件であれば可能であるという意味だ。
出来ないは、「条件を満たせない場合」「くせ毛自体が気に入らない場合」である。
その場合は「縮毛矯正」をオススメしている。
このように、明確にしておけば分かりやすいし、「親切」だと思う。
これが出来て初めて「技術」がいかされる。
「誰の為の技術か」それが明確であれば、とことん皆様に向き合える。
一応、間違えてほしくないのは、「技術はどうでもいい」といっているのではなく、「誰に対しての技術なのか」が抜けてしまう事が問題といいたかったのだ。
もちろん、技術が大事なのはいうまでもない。
まとめ
何のために美容室にきているのかは、お客様一人一人違う。
だから、「その人個人」に耳を傾ける必要がある。
それが「お客様を大切に思う」ことであり、「理解すること」だと思っている。
「その気持ちを忘れない」事が最も大事だと思っている。
そして、「出来ること・出来ないこと」を明確にすると、より親切である。
全ては「誰の為に(の)」である。
UIHにご来店いただいてる皆様、これからも全力でサポートさせていただきます。
そして、皆さんに会えることを楽しみにしております(^^)/
僕にとって「それ」は、久しぶりに友達に会う感覚に近くホント楽しみなのだ。
もちろん、お客様と友達の一線は超えていないが「大事な人たち」に違いはない。
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