くせは弱い広がりやすい髪質をショートヘアで抑えてみた

まず初めに伝えたいことは、「くせ毛・広がりやすい髪質」でも「ショートヘアを楽しむことはできる」ということ。
なぜこのような記事をたくさん書いているのかというと、「くせ毛」「広がりやすい髪質」ではショートにできない、、もしくは、縮毛矯正をしないとできないと思っている人があまりにも多いからだ。
そして、そんな人たちに、もっと自分のくせ毛を好きになってもらいたいとも思っている。
なぜ、「くせ毛」と「直毛」が存在するのか。
それは、片方にはない魅力が存在するからだ。
- くせ毛にはくせ毛の良さ
- 直毛には直毛の良さ
だったら、くせ毛の良さを活かしてみてはいかがだろうか。
くせ毛さんは、くせ毛をネガティブに捉えがちだ。
それは今まで全てのメディアで「サラサラヘア・ストレートヘア」が前提でとりあげられてきたし、美容師もその価値観で仕事をしているからしょうがないといえばしょうがない。。
多くの美容師がくせ毛に光を当てられなくても、ひとりくらいくせ毛に光を当てられる美容師がいてもいい。
そのために、「くせ毛を活かしたり」「くせ毛をまとめやすくしたり」している。
今回の記事もそんな一例である。
Before・after
Before
シャンプー後に写真の撮り忘れに気づいた為、シャンプー後の写真で申し訳ない。
ご覧の通りくせ自体はそんなに強くないことがわかる。
濡れてしまっているので、広がりやすい髪質のボリュームがこの写真では確認できないところが残念である。
ただし、ここからいえることは、ウエット時(濡れる)と落ち着く髪質ということがわかる。
それを踏まえてこんな感じに仕上げた。
after
「くせ毛」「広がり」を抑えてコンパクトにまとまっている。
仕上げは、簡単に乾かしてスタイリング剤をつけただけのお手軽セットである。
ハンドブローで乾かしたが「髪を引っ張りながら乾かす」などは一切していない。
それを可能にしたのが、くせの状態でコンパクトにまとまるカットを施したからだ。
くせ毛を活かす・まとめるにはショートヘアがベスト
くせ毛の特徴で大事なポイントは大きく4つある。
- 髪が長くなればうねりも大きくなり扱いづらくなる
- 「ウエット」or「ドライ」のどちらかで髪が暴れだす
- 基本的にパサついて見える
- ストレートヘアに比べ若干スタイリング剤の量が増える
以上の理由から、ショートヘアがベストなのだ。
言い換えれば、ロングでは扱いが大変だが、ショートではeasy(イージー)であるといえる。
そして、毎日の労力が極端に減る。
例えば、、
- シャンプー(剤の量・しやすさ)
- トリートメント(剤の量・しやすさ)
- ドライ(ドライ時間・しやすさ)
- スタイリング(セット時間・剤の量)
そして、カット技法
ロングではできない「カット技法」や「テクニック」を使うことができる。
カットのバリエーションが増え、毎日の労力が減るうえ、扱いやすいのであればショートにするに越したことはない。
スタイリング剤は必須アイテム
「くせ毛を活かす」「まとめる」うえで、欠かせないのがスタイリング剤だ。
メリットとして
- ウエットorドライで髪が落ち着く
- パサつきを抑えることができる
- お洒落になる
があげられる。
くせ毛の多くは、ウエットで収まりやすい特徴がある。
しかし、常に濡らしておく訳にはいかないので、スタイリング剤で「擬似的にウエット状態」にするのだ。
と、同時にパサつきを抑えられるので一石二鳥である。
3の「お洒落になる」だが、、スタイリング剤を毎日使うようになると、こんなことが起きる。
- 毎日髪のセットをするようになる
- 髪全体に馴染ませるのが上手くなる
つまり、「セット力が上がる」ということだ。
簡単なセットでも、毎日繰り返していたら「否が応でも」セット力が上がる。
これは人生でかなりのアドバンテージである。
なぜなら、これからも大なり小なりイベントは訪れるからだ。
- 友人とお食事
- デートにいく
- 式への招待
- 子供のイベント
- 買い物
上げ出したら枚挙にいとまがないのだが、そういった時にチカラを発揮する。
普段から「セットしている人」と「していない人」では、セットへの抵抗はもちろん、クオリティ、スピードなどが圧倒的に変わってくる。
そして、毎日セットしていると「こうしたらもっと良くなるのでは?」と自分だけの発見がみつかる。
なにより人は「手塩にかけたもの」に対して無意識に好きになる特徴がある。
- 「子供」や「気にかけてきた後輩」
- 「ペット」や「植物」
- やっとの思いで習得した何か
誰でもそういった経験はあるはずだ。
そのことからもわかるように、毎日セットしていると「自分のくせ毛が好きになる」のだ。
冒頭に書いた「ショートヘアを楽しむ」の本当の意味は「自分を好きになり楽しむ」ってことでもあるのだ。
まとめ
くせ毛のまま「活かしたり」「まとめる」髪型にしてしまえば「くせ毛を楽しむ」ことができる。
その手段として「ショートヘアにする」「スタイリング剤を使う」必要がある。
実際にくせ毛に光を当ててきたことにより、たくさんのことに気づかされた。
美容師の仕事はとても楽しい。
多くの人が、くせ毛の良さに気づけていないのなら、その良さをみつけてあげればいい。
まだまだ認知度は低いがずっとやってきたことだ。
それを必要としている皆様との出会いが原動力でもあった。
信頼できる美容師との出会いで人生の景色が変わると信じている。
皆様にとってそのきっかけになれば幸いである。
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